エール第6週のネタバレあらすじ | ふたりの決意

朝ドラ「エール」第6週(26話~30話)のネタバレあらすじまとめです。

朝ドラ「エール」
2020年5月4日(月)~5月8日(金)放送
第6週サブタイトル「ふたりの決意」

≪第5週エールあらすじ第7週≫

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朝ドラ「エール」第6週のネタバレあらすじ

こちらでは、朝ドラ「エール」第6週に放送されたストーリーから、ネタバレあらすじをまとめています。

第6週の各話ごとの詳細ネタバレあらすじを知りたい方は、こちらからご確認ください。

朝ドラ「エール」第6週「ふたりの決意」一覧
放送回放送日
第26話「浩二の悲痛の訴え」5月4日(月)
第27話「音に別れを告げる裕一」5月5日(火)
第28話「福島に向かう音」5月6日(水)
第29話「コロンブスレコードとの契約」5月7日(木)
第30話「裕一の重大な決断」5月8日(金)

第6週の朝ドラ「エール」では、音と結婚するのか、別れるのか決断を迫られます!

裕一だけの問題でなく、古山家の苦悩が伝わってくる第6週です!

裕一の結婚に不満を漏らす及川

喜多一では、古山家の三人と茂兵衛が、裕一の帰りを待っていました。

その様子に店員たちも大荒れになりそうと予期しています。

菅原大吉演じる番頭の大河原隆彦

いや~坊ちゃんがよ。今日帰ってくんだろ。

と言うと清水伸演じる店員の桑田博人

あ~そりゃいがった、、、なんてとても言えねえ

と不安そう。

もう1人の店員及川は

文通相手と結婚するらしいんです。

恵まれた家庭に生まれておっきな家の跡継ぎに養子になり、夢に進むことも許してもらい、何が不足なんですか?

と不満を声に出して吐露します。

更に田中偉登演じる及川志津雄は、

坊ちゃんは少々無責任すぎます。

とはき捨てますが、大河原から口が過ぎるぞと、止められます。

裕一の帰りを待つ古山家

その頃、川俣銀行に帰ってきた裕一は、気分よさげに行員たちに声を掛けます。

すると、相島一之演じる支店長の落合吾郎から

まさか、、、実家さ、寄ってこなかったの?

と言われ、そこで初めて異変を感じた裕一。

遅い!

喜多一で裕一を待っている茂兵衛がしびれを切らせます。

少し外を見てくるといって出て行く三郎。

菊池桃子演じる古山まさが、茂兵衛にごめんなさいと謝ると、弟の浩二が

母さんが謝ることじゃねえ。あいつが悪いんだ。

と悪態をつきます。

佐久本宝演じる古山浩二は、全部の騒動の原因は、あいつのわがままなんだと裕一の罵ります。

まさが、留学に関しては裕一の努力もあったから、となだめようとしますが、

努力って、、、もっと苦しいもんなんじゃねえの?

と反論します。

それでもまさが、裕一の肩を持とうしますが、浩二が言葉を遮って

もう嫌なんだよ!

と激昂します。

すると、黙って聞いていた風間杜夫演じる権藤茂兵衛が、

浩二!結果だ。過程などどうでもいい。

結果が全てだ!おめえも商売するなら覚えとけ。

と一蹴します。

浩二は何も言わずに会釈してどこかへ行ってしまいました。

俺と似てんな、、、。賢いが殻が破れん。

結婚相手は俺が選ぶ。

別れさせろ。

と、まさに言って茂兵衛は帰っていきました。

裕一に事情を説明する三郎

唐沢寿明演じる古山三郎は、川俣の裕一の下宿先に来ていました。

裕一は、『バンジヨシ スグカエレ チチ』と書かれた電報を手にしています。

何でうそついたの?

すまねえ。おめえを帰すにはこれしかねがったんだ。

叔父の茂兵衛が結婚を許してくれるだなんて、信じられない気持ちでしたが、実は三郎から届いた電報は、裕一を福島に呼び戻すためのウソだったのです。

三郎は、その後も説得しましが、叔父の茂兵衛への説得も妻のまさへの説得もすべて失敗に終わっていました。

その後も三郎は裕一に訴えますが、

言い訳だよ。父さんを信用したのに、、、。

としょぼくれている裕一。

半ばやけになって明日帰るからと裕一が言うと、三郎はそうかと喜び、部屋を出て行きました。

東京で新しい生活を始める音と吟

その頃、音と吟は上京して、親戚の家の空いていた離れ部屋を借りて、暮らしていました。

二階堂ふみ演じる関内音は、東京帝国音楽学校の面接を受けていました。

面接の前に、先生から厳しい言葉を聞かされる音。

身を引き締めて面接に挑みます。

音の帰りを待つ松井玲奈演じる関内吟

そこへ音が、ただいまと帰ってきました。

吟が面接はどうだったか?と聞くと、かなり厳しそうと答える音。

姉妹で東京に来たことも不安ですが、なんだかんだで仲良くやっている二人。

不満が爆発する浩二

福島の実家に戻って来ると、さっそく母のまさに音との結婚の許しを乞うのですが、まさは結婚することを許してくれませんでした。

あなたは外国に何をしに行くの?

音楽の勉強です。

そこに結婚は必要?

必要です。

彼女がいないと曲が書けません。

窪田正孝演じる古山裕一は、音の支えがあって、曲が書けるとまさに訴えます。

弟の浩二は、兄とまさの話を静かに聞いていました。

まさは、もし裕一が好きだという女性がいなくなって裕一が挫折したらどうなるだろうかと心配しているのです。

しかし、裕一の心には届かず

母さん、、、ひどいよ!音さんは信頼できる唯一の人なんだ!

と言ってしまった裕一。

いつになく強い口調で返す裕一を見て、浩二は堪えきれずに笑い出してしまいました。

おめでたいよ、、、つくづくおめでたい男だよ。

裕一とまさのやり取りを聞いていた浩二は、笑いながらも怒りがこみ上げ、ついに爆発させてしまいます。

兄さんさ自分がどれだけ恵まれてっか分がってる?

みんな兄さんの心配してんだよ。

兄に自分がどれほど恵まれているのかわかっていないのかと、怒り出す浩二。

弟が怒るのも当然のことだったかもしれません。

子供の頃から、兄だけが甘やかされているように見え、兄がやりたい音楽のためなら、当時は高かった楽譜なども父の三郎は次々と買い与えていました。

また、浩二の誕生日の贈り物だった蓄音機も、結局は兄がレコードを聴くために愛用されています。

兄が音楽に夢中になり過ぎて、商業高校の4年生を留年することになっても、母も父も別に怒りもしませんでした。

そうしたことが積み重なり、浩二は我慢できなくなったのです。

家業の呉服屋を継ぐために頑張っている弟の浩二が怒りをあらわにしました。

女にうつつ抜かして結婚するだなんてどうかしてるよ。

周りの愛を当たり前だと思うなよ!

もっと感謝しろよ!

これまで押さえ込んでいた気持ちをぶつけると、浩二は自然と涙があふれてきました。

そんな浩二に、裕一は戸惑いながらごめんと謝ります。

浩二は、喜多一を立て直そうと奮闘しているのに、家族は裕一のことばかり。

そんな裕一は、両親の愛情を一身に受けているのに、自分のことばかり考えている裕一が許せず、ついにその思いが爆発してしまったのです。

謎の男にアドバイスを受ける音

豊橋で別れて依頼、裕一からは一度も連絡がなく、気力が出ない音。

吟が、元気づけようとしますが、音は、生返事するばかりです。

吟は、すっかり腑抜けている音に、外で歌の練習をしてくるよう無理やり外出させます。

音が公園の池の前で、試験の課題曲を歌いますが、なんだか今ひとつ調子が出ません。

それでも練習を続けていると、後ろから突然声をかけられました。

体は楽器だ。もっとリラックスして。、体全体を使わないと駄目だよ。

音が後ろを振り向くと、そこにはスーツ姿で紳士風の謎の男が、本を片手にベンチに座っていました。

音があの、、、と戸惑いながら話しかけても、謎の男はアドバイスを続けました。

君は力んで猫背になる悪い癖がある。

体を開いて、視線を少し上げてごらん。

見てもいないのに、、、と小さな声で呟く音。

怪しい人と疑いながらも、男に言われたとおりに体を開いて歌ってみると、声が前よりもでるようになりました。

あっ、、、いい具合です!

と振り向くと、謎の男は、いつの間にかいなくなっていました。

藤堂先生に相談する裕一

その頃、裕一は、留学のことや結婚のことを藤堂先生に相談するために小学校を訪れていました。

裕一は、藤堂先生に結婚に反対されていることを打ち明けます。

森山直太朗演じる藤堂清晴は、裕一を気遣いながらも自分の話を始めました。

実は俺、教師をやめるかもしれない。

藤堂の父は陸軍のお偉いさんで、父親を反対を押し切って教師になったこと、父親がまだ許していないことを裕一に話します。

藤堂はもちろん教師の仕事はやりがいがあるが、年老いた親を見ると、親孝行したい気持ちも膨らんできたとも語るのです。

裕一は思いきって

先生が今の僕の立場だったらどうしますか?

と訪ねると、藤堂はどちらかを選ぶといいました。

本気で何かを成し遂げたいなら何かを捨てねばならない。

俺はお前に世界で一流と認められるような作曲家になってほしい。

作曲家になってほしいという願いは藤堂の本心でしょうが、何かを得るためには、何かを捨てる覚悟がなければならないこともあると諭すのです。

自分も夢や家族のためにも、何かを捨てなければいけない、、、。

裕一は藤堂に言われた言葉を考えて、思い悩み、とうとう音と別れることを選び、別れの手紙を音に送ります。

裕一からの別れの手紙

ただいま!

音が、歌の練習から帰って来ました。

吟に連絡は来てないか聞くと、来てないと答える吟。

音はがっかりするものの、

これ以外には。

と手紙を見せた吟にああ~っ!と声を上げ奪い取ります。

音は、大喜びして封を開けて、裕一からの手紙を読み始めました。

読み進めていくと、音の顔が段々深刻な顔になっていきました。

そして最後の一行を目にします。

別れてください。夢を選びます。

裕一は、家族や結婚を諦め、夢を取ることに決めたのです。

一緒に読んでいた吟は何かの間違いよと音を気遣いますが、音はショックで手の震えが止まりません。

吟は、震えが止まらない音の手を握りながら必死で抱きしめました。

イギリスからの手紙

裕一は、夢を選び音と別れる決意をしましたが、課題曲がうまく作曲できないでいました。

そんな折、川俣銀行の松坂が、裕一の下宿先に届いた手紙をわざわざ喜多一もまで届けてくれていました。

裕一が音に別れを告げた後も、音は連日、裕一に手紙を書いていたのです。

それを受け取った及川は、二階の裕一の部屋まで届けます。

裕一は、及川が持ってきた手紙に目を通すと、そこには音の名前があり、涙があふれました。

音さん、、、。

裕一は、音からの手紙は読まずに手紙入れの中に入れていきます。

すると、その中に一通紛れ込んだイギリスからの国際郵便が混ざっていました。

気を取り直して封を開け、その手紙を読むと裕一の顔色が変わります。

留学取り消しの知らせに自暴自棄になる裕一

その頃、食卓ではまさが裕一が二階から下りてこないことを気にしていました。

すると、そこへ裕一がが降りて来て、無表情で食卓に手紙を置いて二階へ戻ってしまいました。

浩二がその手紙にを読むと神妙な顔をする浩二。

そこには、裕一の留学が取り消しになったことが書かれており、裕一の絶望を知ったのです。

三郎は、すぐに裕一の部屋へと向かうと、大きな物音がしました。

慌てて裕一の部屋を覗くと、楽譜は破かれ、書棚は倒れ、裕一が怒りにまかせてやった様子が鮮明に残っていました。

裕一!

浩二とまさも駆けつけその光景に愕然とします。

茫然自失となった裕一がボソリとつぶやきます。

どうしてかな、、、。

家族のこと顧みなかった報いなのかな?

期待させてごめんね。

裕一は絶望して、その原因が自分のこれまでの行いのせいだと謝ります。

浩二はつらそうに目を伏せ、まさは涙が止まりません。

もう終わり、、、全部終わり。

留学の話も白紙になったことで、裕一は放心状態になり、もう終わりだと呟きます。

音楽の道が閉ざされてしまったことになり、失意のどん底にいる裕一。

三郎からの手紙

三郎は、その晩、筆をとり、豊橋にいる関内家に手紙を書きました。

三郎からの手紙を読む光子と梅。

裕一の状況を知った光子は、いても立ってもいられません。

留守番できる?

うん!早くお姉ちゃんに知らせてあげて。

とこたえる森七菜演じる関内梅

ありがとう。

その手紙を受け取った薬師丸ひろ子演じる関内光子は、すぐに東京にいる音の元へ向かいました。

吟と音が住む家に着いた光子は、風呂敷から手紙を取り出し、

裕一さんのお父さんからの手紙。

と音に見せます。

音は何事が起きたのかと手紙を手にします。

三郎の手紙を読む音

光子から手渡された手紙には、裕一のことが書かれていました。

裕一の留学が取り消しになりました。

世界的な不況によ経済状況の悪化が原因です。

裕一は打ちのめされています。

三郎の手紙から、裕一のイギリス留学が世界的不況を理由に流れてしまったことを知ります。

その手紙を読み終えた音は、裕一に会いにいこうと決意します。

川俣に戻る裕一

福島の喜多一では、裕一が川俣に戻ろうとしていました。

兄ちゃん。

浩二は、川俣に戻ろうとする裕一を引きとめます。

つらいだろうけど、、、実際は、賞をもらう前に戻っただけだ。

兄ちゃんは茂兵衛伯父さんの子どもになる。

俺は古山家を継ぐ。

これが家族にとって一番幸せなことなんだ。

なっ、兄ちゃん?

裕一は、お前の言うとおりと言って、喜多一をあとにするのです。

浩二は、裕一の後姿をみて、やりきれない表情で店へ戻っていきました。

裕一がでていってあとに、三郎がお店の暖簾に手をかけた瞬間、音が現れました。

裕一に会いに福島にきた音

突然喜多一にやってきた音。

お父さん!

三郎はびっくりして、音をとりあえず店に入れないよう肩をつかんで表に押し戻します。

家はまずい!息子をたぶらかす怪しい女と思われてる。

はあ?

音は少し腹を立てたが、それどころじゃないと裕一が向かった川俣へ向かいます。

川俣につくと、すぐに裕一の勤め先である川俣銀行に飛んでいきました。

川俣銀行の扉を開ける音。

受付にいた松尾諭演じる鈴木廉平に声をかけて、自分の名前を伝えます。

関内、、、音!?

鈴木の仰天した声を聞いて支店長の落合も菊池も松坂も窓口に集まってきました。

えっ!?もしかして文通相手の人?

堀内敬子演じる菊池昌子が聞くと

はい!こっちに向かうバスには乗っとったらしいんです。

支店長の落合は、望月歩演じる松坂寛太にバス会社に問い合わせ、裕一がバスを降りた後、教会のほうに歩いていったことが分かりました。

教会で再開する二人

音は、教えてもらった裕一が向かったという教会にたどり着くと、なにやら懐かしい雰囲気に包まれます。

礼拝堂を見た音には、幼い頃の記憶が蘇りました。

そこは、昔父の安隆と出張についていった際に訪れた教会だったのです。

それと同時に賛美歌を歌ったことが蘇ってきたのです。

そのとき、教会の奥にあるオルガンの方から物音が聞こえ、目を向けるとそこには裕一が座っていました。

裕一さん。

安堵する音。

裕一も驚いたように音さんと小さな声でつぶやきます。

裕一さん私ここ来たことある。

子どもの頃お父さんに連れられてきた。

歌った、、、ここで。

まさかと唾を呑み込んだ裕一の脳裏にも、そのときの記憶が蘇りました。

聖歌隊に混じって歌う、ワンピースの少女。

聞き惚れていた幼い日の自分。

湧き上がる涙を堪えながら、裕一は言います。

あの時、、、あの時出会ってたんだ。

そこで、、、歌う君見てた。

はっきり覚えてる。

二人は、文通より前にお互いが出会っていたことを知ります。

裕一さん、、、。きっと道はある。諦めないで。

しかし、裕一の心は沈み込んだままです。

自分は音楽の神様にも見放されてしまった、音とあう資格もない男だと話します。

うつむく裕一に駆け寄って音は

勝手に決めんで。

と言います。

裕一は、自分を忘れて一流の歌手になってほしいといい立ち去ろうとします。

運命だよ!

音楽が裕一さんをほっとくはずがないと引き留める音。

それでも裕一の心は、音の声が届かないほど沈んでいました。

何もかも忘れたいんです。

もうほっといて下さい。

と言い残し、教会から出て行こうとします。

そんな出て行こうとする裕一の背中に向かって、

私、絶対諦めんから。

絶対絶対絶対諦めんから!

と叫びます。

東京に戻った音は、どうすれば彼が音楽を続けられるのかを考えます。

東京に戻った音のもとに三郎から手紙が届きました。

手紙には、裕一の近況が書かれており、裕一の縁談が進んでいるという内容でした。

そして、結婚が決まれば、養子として権藤家の跡を継ぎ、権藤裕一になることが書かれていました。

それを知っても音は、裕一がどうすれば音楽の世界に戻れるのかの手立ても浮かばず、時間だけが過ぎていました。

吟のお見合

ある日、音は、東京に来て吟の5回目のお見合いに同席していました。

すると吟が、音が歌手志望で、レコードを出すのが夢だと話題を振ります。

音はレコードじゃなくて舞台と訂正させます。

すると、お見合い相手の鏑木が意外なことを口にしました。

あっ、、、そうですか。残念ですな~。

興味があったらコロンブスレコードで働く叔父を紹介したのですが。

それを聞いた音は、コロンブスレコードで働く叔父の廿日市を紹介してもらうことにしたのです。

それは、もちろん裕一の音楽の道を再び開くための行動でした。

レコード会社に裕一を売り込む音

音はすぐさま鏑木の叔父だというコロンブスレコードの古田新太演じる廿日市誉を訪ねます。

音は、裕一の実績と楽譜を持って、裕一のことを売り込みに来ました。

楽譜を見た廿日市はすごいねーと言いながらも関心がない様子。

最後は、うちは要らないなと突っぱねてしまうのです。

金になんないもん。もっと分かりやすくないと。

それにさっき雇っちゃったんだよね。新人の作曲家一人。

ちょうどそこへ、新しく雇った新人作曲家の野田洋次郎演じる木枯正人がやってきました。

じゃあ悪いけど、、、そんなこんなで、今から彼と打ち合わせだから。

結局、廿日市に国際作曲コンク ール二位だと言っても相手にされませんでした。

当時のレコード会社は、作曲家と直接専属契約することが一般的でした。

契約した作曲家は契約金をもらい、 その会社だけに曲を提供します。

その後もめげずに片っ端からレコード会社を回りましたが、すべて断られて途方にくれる音。

甘くないな、、、。

改めて厳しさを知る音でした。

光子に励まされる音

そんな落胆している音の元に、光子が上京してきました。

光子は、音が赤線を引いたレコード会社一覧の紙を眺めています。

パッと紙を取り上げて、しまう音。

諦めかけていた音を見て、光子はもう一回最初から回りなさい!と強い口調で言います。

裕一の人生を救えるのは音しかいないとも。

光子の強い口調は止まりません。

ぐだぐだ言っとらんで、お願いするんじゃない契約してやるくらいの勢いで行くの!

金の亡者に頭なんか下げるな!

と、さらに語気を強める光子。

すると、光子はさっきから手にしていた固すぎる雷おこしを噛み始めました。

歯折れちゃう!

と心配する音をよそに、噛み続ける光子。

ついにひと囓りできました。

ねっ?割れなきゃ何べんでも噛むの!

大事な人のためなら、向こうがあきれるほどやるの!

諦めちゃいかん音!

どうしようも出来ずに思い悩んでいる音に、光子の中に眠る黒蜜が現れて音に渇を入れました。

黒蜜、、、。ありがとう。

笑い合う二人。

小山田に呼び出される廿日市

その頃、コロンブスレコードの廿日市はある人物に呼び寄せられていました。

豪華な装飾の部屋に入ってきたのは、日本作曲界の重鎮、小山田耕三。

君、、、君、この男を知ってるか?

志村けん演じる小山田耕三は、新聞を指さして廿日市に聞きます。

そこには、国際作曲コンクールで二等に入った裕一の記事が書かれていました。

廿日市がこの男が何か?と聞き返すと小山田は、

君のところでな、契約してほしいんだよ。

と言うのです。

コロンブスレコードとの契約

音は、光子からの励ましもあって、もう一度コロンブスレコードを訪れていました。

しかし、廿日市の秘書の杉山に冷たくあしらわれ、断られてしまいました。

すると音は、他のレコード会社からは引く手数多だとウソを並べ杉山を引き留めようとしたのです。

それを聞いた杉山は、小走りで廿日市を呼びに行きます。

すると廿日市が慌てふためいて音の前に現れました。

こちらから連絡させて頂こうと思っていた次第です。

1年で3,500円。

ひとつきに2曲以上書いて頂くということでいかがでございましょう?

廿日市は、先日の態度とは打って変わって、いきなり契約を持ちかけてきました。

音は内心仰天していましたが、廿日市と固く手を結び合い、ついに裕一の専属契約を勝ち取ったのです。

帰宅した音が契約のことを吟に話すと、吟が驚きを隠せません。

音も突然で訳が分からないと困惑している様子。

吟は騙されていないかと契約書に目を通しますが。特になにも心配はなさそうです。

これ持って早く福島に行っといでん。

善は急げよ!

吟から背中を押された音は、はい!と言って、急いで契約書を片手に福島へと急ぐのでした。

音とまさの対話

翌朝、開店の支度をしている喜多一に、ドンドンと誰かが戸を激しく叩きます。

中に入ってきたのは、東京からやってきた音でした。

まさは音を客間に通して、二人で話をすることになりました。

大手レコード会社が、裕一さんと契約すると言っています。

裕一さんに、音楽を捨てさせないで下さい。

お願いします。

まさに頭を下げる音ですが、まさは黙ったままです。

音は自分が気に入らないなら裕一からは身を引く、だからどうか裕一に音楽を捨てさせないでほしいと再び頭を下げます。

するとまさから頭を上げてと言われて、頭を上げると涙がこぼれてきました。

私は裕一の母です。

厳しい世界であの子が傷つく姿を、もう、、、見たくない。

音楽がそばにある限り裕一の心は傷つき続けます。

もう、、、傷つく裕一を見たくないんです!

と、訴えるまさ。

あなたも子どもを持てば分かってくれる。

成功を求めて傷つくより、身の丈に合った幸せをつかんでほしいの。

その言葉を聞いた音は、揺るぎない思いで

彼の身の丈は世界にとどろく音楽家です。

とこたえます。

まさは、

ありがとう。うれしいわ。

と裕一の才能を買ってくれていることに礼を言いながらも話を続けます。

でもね、、、選ばれる人って、、、導かれていくものだと思うの。

留学が決まった時、もしかしたら裕一も選ばれた人なのかと思った。

でもその留学が世界不況のせいでなくなり、裕一は深く傷つけられた。

まさは、最初から音楽がなければ裕一は傷つくこともなかったと思っているのかもしれません。

どうか、、、お引き取り下さい!

そういって、今度はまさが涙ながらに深く頭を下げました。

音はもうこれ以上、反論することができず、喜多一をあとにしました。

茂兵衛の妻が眠っている病院

一方裕一は、茂兵衛と一緒に病院にいました。

そこは、10年間眠り続けている茂兵衛の妻、絹子の病室でした。

どうして僕をここに?

お母さんになる人だろう。

養子縁組をすれば、絹子は裕一の母となる人です。

そ、、、そうですね。

初めて対面する、義母になる人。

茂兵衛は絹子の目が動いた気がして、裕一に手を握ってやってくれといいます。

裕一は、絹子の手を優しく握り、その姿を見た茂兵衛の胸は熱くなっていました。

病院を出ると、外は大雨でした。

茂兵衛は裕一に傘を差しだし、先に帰るようにいいます。

裕一が部屋に戻ると、三郎が裕一の帰りをまっていました。

音が喜多一にきたことを知らせるためです。

しかし、裕一は

父さん、、、もうお願いだから来ないでほしい。

もう、、、ほっといて。

僕は権藤裕一になる。

といって、部屋に入っていきました。

相変わらず心を閉ざしている裕一がもどかしい三郎は、黙って見つめていました。

裕一の幸せを願う音と鉄男

一方、新聞社に勤めている鉄男に編集長が耳打ちをします。

おい、テツ。あの天才の留学、世界恐慌の影響で一取り消しになったらしいぞ。

えっ?

世界恐慌の影響でイギリス留学の道がなくなったことを知った鉄男は、裕一の元に駆けつけます。

そのころ、裕一は教会にいました。

司祭が来て

今日は弾かないんですか?

と、声をかけます。

もうやめようと思ってて。

裕一はよくここでオルガンを弾いていたのでしょう。

お客様がきてると司祭が告げると、祭壇から音が現れました。

音は、レコード会社に回ったこと、作曲家として雇ってもらえないかお願いしたことを裕一に話します。

いや、、、こんな田舎の音楽学校も出てないやつ、誰も相手にしないよ。

音は立ち上がり、手に持っていた契約書を見せます。

コロンブスレコードが契約してくれるって。

さらに、音楽が作れるようになった、裕一さんなら必ずやれると音は励まします。

裕一は力なくありがとうと言ったものの、もうそれだけで充分だと思い席を立ちます。

教会から出て行こうとする裕一を呼び止めて音が言います。

これ断ったら、終わっちゃうよ。

本当に終わっちゃうんだよ。いいの?裕一さん!

そこへ駆けつけた鉄男も現れました。

おめえ何言ってんだ!?

鉄男が裕一の腕につかみかかります。

おい!おめえどうした?

何でそんなにひねくれてんだ!

せっかくこの人が見つけてくれた契約何で断んだ?

裕一は今にも壊れそうです。

音や鉄男の言葉に堪えきれず、裕一が言葉にします。

何で、、、?

何で?

何でみんな、、、みんな僕のことほっといてくれないんだ。

すると音が

救われたからよ!

励まされたからよ!

元気をくれたからよ!

みんなあなたに幸せになってもらいたいの。

自分の人生を歩んでほしいの!

と叫びました。

しかし、裕一は病床の義母・絹子の手のぬくもりと茂兵衛の苦悩も知った今、音や鉄男の思いを応えることができませんでした

そして、裕一は返す言葉もなく、扉を開け去って行きました。

八重と茂兵衛の会話

音と鉄男からの励ましにも応えられなかった裕一は、部屋に戻ってからも、どうすべきなのか悩んでいました。

外を眺めていると、外は雷鳴が響き、大雨が降ってきて、茂兵衛から借りていた傘を思い出します。

その傘を返しに行こうと権藤家に向かった裕一。

権藤家に訪れると、茶室から八重と茂兵衛の話し声が聞こえてきました。

逆に手間が省けてよかったじゃないか。

留学取り消しになって音楽に未練もなくなったようだし。

恐慌さまさまだね。

そう話す八重に茂兵衛も笑っています。

代替わりは早くおし。あの子は跡取りさえ作ってくれりゃいいんだから。

裕一は叔父の妻が長い間寝たきりであり、叔父夫婦を裏切ることは出来ないと思っていました。

しかし、祖母と茂兵衛が裕一が次の跡取りが出来るまでの中継ぎの存在であることを話しているのを聞いて、権藤家にとっては、自分は跡取りを作るためだけの駒にすぎないと悟ったのです。

この言葉を聞き、ついに裕一は音楽の道に進むことを決心し、実家に戻り、東京に行くための荷物をまとめることにしました。

東京へいくことを決断する裕一

翌日、スーツ姿とカバンを持って喜多一を訪れる裕一。

裕一は皆の前で、

僕はこの家を出ます。

と宣言します。

裕一は、実家にあった音楽の本や譜面を鞄に詰め込みます。

そこへ浩二が部屋に入って来ました。

兄さんが出てったら、この家どうなっか分かってんだろ?

浩二は、留学が取り消しになったことで、音楽を捨てて叔父の養子に入ることを決意したにも関わらず、東京へ行くとはどういうことなのかと聞きます。

浩二の言葉も振り切って荷物をまとめ、階下に下りる裕一をまさが止めました。

ここにいて、、、そばにいて!

まさは、これから先、裕一が夢破れ、挫折してしまうのではないかと思い、ここにいればいいと引き留めます。

しかし、裕一は音が自分ならやれると言ってくれるなら頑張ってみる、音さんに賭けてみると、まさに訴えます。

ごめん、と言って母の手を離す裕一。

浩二やまさから何を言われようとも裕一の心は揺らぐことはありません。

そのまま三郎にも会わずに、喜多一を出て行ってしまいました。

三郎との会話

荷物を持って駅に向かう途中、三郎に出くわした裕一。

音さんを見送った。泣いてたぞ。

三郎は、音を駅まで見送った帰りでした。

裕一の格好とカバンを持っている様子で三郎はすべてを悟りました。

俺東京行く。

三郎はそうかと言い、懐から紙を取り出します。

これ、、、音さんの住所だ。もしもの時はって頼まれてた。

申し訳なさそうなに紙を受け取る裕一。

俺、、、俺、、、家族捨ててきた。

裕一がそういうと、三郎は、

おめえが捨てたって、俺はおめえを捨てねえ。安心しろ。

後のことは俺に任せとけ。

といつもの口癖がでます。

裕一はいつもの口癖がでたと少しだけ苦笑い、三郎もまた、

信用できねえか?

まっ、そりゃそうだ。

といって一緒に苦笑いするのでした。

ともがぐ俺みてえになんな。行け。

父さん、、、。

思わず三郎に抱きつく裕一。

父のぬくもりから離れ、ありがとうと言うと、三郎は裕一の背中を静かにポンと叩きました。

そして駅へ向かう裕一の後姿を見ながら、見送る三郎は、なんだか晴れやかな表情です。

音の家を探す裕一

東京へ着いた裕一は、音の住所を頼りにキョロキョロと歩いていました。

東京の街に戸惑いながらも、やっとの思いで音の家の前に辿り着いた裕一。

家の前では音が表の掃き掃除をしています。

音さん。

名前を呼ばれて振り向く音。

裕一さん、、、。

音は、裕一に近寄って、しっかりと抱きしめます。

裕一も無言で音を抱きしめました。

コロンブスレコードと契約する裕一

無事、音と再会した裕一は、コロンブスレコードとの契約に来ました。

1年3,500円。結構なもんでしょう?

月に2曲は作曲してもらう。

基本は毎日レコード会社に来て仕事なんだけど、まあそれは適当でいいから。

廿日市が笑顔で応対します。

随分とざっくばらんな口調の廿日市に、戸惑う裕一。

このお金ね。言っちゃえば君にお金貸してるのと同じなんだよ。

早くヒット曲出して会社にお金返そうね。

言ってる意味、、、分かるよね?

よく分からないまま、裕一ははいと返事をします。

契約が終わり心配そうな裕一に音は、

いや~ヒット曲なんて書けっかな?

裕一さんなら大丈夫!

と一切の迷いがありません。

新居を探す裕一と音

コロンブスレコードとの契約が無事終わると、早速、新居探しを始める音と裕一。

音の音楽学校の近くで探そうとしましたが、思うような物件がなかなか見つかりません。

疲れながらも探していると、『バンブー』という喫茶店を見つけました。

2人に縁がある『竹取物語』の『竹』です。

これは入らないわけにはいきません。

ご注文は何にいたしましょう?

仲里依紗演じる梶取恵がが注文を聞くと、裕一はコーヒー、音はミルクティーを注文し、2人はうまく進まない物件探しをぼやきます。

どうする?明日にする?

と裕一は言いますが、音は吟から嫁入り前に若い男の人と床を共にするなんて絶対いかんからね!と釘を刺されていました。

その話をさりげなく聞いていた恵が

あるわよ。

と声をかけます。

裏口のドアを開けて、

裏の家。

野間口徹演じる梶取保も一緒になってお勧めします。

2人は不動産屋を介してその家を見てみることになりました。

思ったより広く、部屋数も多い家にテンションが上がる2人。

ここにする?

う~ん、、、ここだ!うん。ここにしよう!

音の問いに、裕一は決心しました。

音は裕一の肩にもたれかかり、

すっとこうしていたい。

と甘え、裕一も

うん、、、僕も。

と幸せそうな二人。

すっかり二人の世界に浸っていると、不動産屋が声をかけます。

あの~、、、いかがいたしましょう?お借りになりますか?

顔を見合わせて、一緒にはい!と返事をします。

こうして、二人で新たに始める新居は、音の音楽学校の近くにある喫茶店の裏側に決定しました。

決して周りのすべての人から歓迎されたわけではなく、結婚式もしませんでしたが、幸せな2人の結婚生活が始まります。

以上が、朝ドラ「エール」第6週のネタバレあらすじでした。

≪第5週エールあらすじ第7週≫

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